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日本人に親しまれている果物のひとつ、梨は夏の風物詩として知られています。日本で食べられている果物の中でも比較的歴史が古く、弥生時代から既に食べられていた果物です。現代のような甘みの強い果実になるまでは、なん世代にもわたった品種改良が行われました。赤梨・青梨と呼ばれる品種がある程に、ナシの種類は豊富だといいます。
日本国内で栽培されている梨は、7月から10月までが旬です。本州･四国･九州地方で栽培されており、日本国内では和梨・中国梨・洋ナシの3種類に分かれています。国内でもっともポピュラーなのは和梨で、中国梨･洋ナシは栽培されているところが和梨ほど多くありません。中国梨はかなりレアな梨で、香りが高いのが特徴です。あまり売っていないため、見かけたら購入してみましょう。日本で最も多く栽培されているのは幸水で、赤梨系です。ビタミンC・クエン酸・カリウムが含まれており、食物繊維も豊富となっていますが、甘いためカロリーが多いと感じる人も少なくありません。300g程度の梨であれば、130kcal程度であるため、それほど高カロリーではないといえるでしょう。
お菓子や料理に使われることも多いといわれる梨ですが、料理の種類によっては水分が多いため、向いていない場合もあります。使うときには調理に向いている品種かどうか確認してから使用しましょう。基本的に梨ジャムはどんな品種でも問題ありません。砂糖や水分量を加減するだけで、おいしいジャムに仕上がります。また、すりおろしてドレッシングにする場合も、水分量は問題ないでしょう。甘さに応じて塩･こしょうや油の量を加減してください。また、甘く煮て寒天で固めることや、ゼリーとして食べるときにも水分量は問題ありません。ただし、ケーキやコンポートに仕上げるのであれば洋ナシのほうが水分量が少ないため、おいしく仕上がります。
梨は栽培してから実がなるまで大変時間のかかる果物として、昔から知られています。栽培する時には棚で育てる場合が多いといわれていますが、通常の樹木のように立ち木で育てても果実をつけるので心配いりません。基本的に苗木を購入してきて育てたほうが早く育てられるといいます。1本だけでは実がならないため、受粉できる樹木が必要です。他の梨を間隔をあけて植えることや、マルメロ・カリン・リンゴも受粉に良いといわれる樹木といいます。