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たけのこ（筍）は皆さんもご存じのとおり竹の若い芽のことで、旬は4月～5月です。野菜売り場に生のたけのこが並ぶと春の訪れを実感しますよね。春によく見かけるのはモウソウチクのたけのこです。たけのこを食用としているのは中国と日本など東アジアを中心としています。食用として代表的な品種はモウソウチクやハチク、マダケなどです。
たけのこは低カロリーで食物繊維が豊富に含まれているため、美容やダイエットに効果があると言われています。歯ごたえがあって満腹感が得られやすいのもダイエット時には嬉しいポイントです。腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を減らすことによって腸内環境を改善するなど大腸癌予防の効果もあります。ゆでたたけのこに付いている白いかたまりが気になる人もいると思いますが、これはアミノ酸の一種チロシンで、疲労回復や脳を活性化する役割を果たします。また、体内から塩分を排泄してくれるカリウムも豊富なので、高血圧の予防効果もあります。ただ、食物繊維が豊富なため、食べ過ぎると食物繊維に腸内の水分が取られ、便秘になりやすいと言われています。中には消化不良を起こして肌荒れを起こす方もいるので要注意です。
たけのこが柔らかく美味しく食べられるのは、硬い竹になるまでのわずかな時期だけです。そのため、たけのこは早春に土の中から頭を出すか出さないかというタイミングで掘り出されます。生のたけのこは時間がたつとアクが強くなり、えぐみが出るため、手に入れたらすぐに米ぬかと赤唐辛子と一緒に茹でてアク抜きをしましょう。今は手軽に料理に使える水煮や缶詰も売られています。たけのこは料理のメインにも脇役にもなります。メインとしては、筍ご飯や木の芽和え、若竹煮、たけのこステーキなどがあります。和風や中華でよく使われますが、バターやチーズといった洋食の調味料とも相性が良いです。たけのこ自体の味が淡白なので他の食材とも合わせやすく、シャキシャキとした食感は料理のアクセントになってくれます。脇役としては、細かく刻んでハンバーグの種に入れればカロリーも抑えられますし、少量でも満腹感が得られるダイエット食になります。