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食物繊維たっぷりのセロリ。三つ葉やニンジンと同じセリ科に属する野菜です。独特な強い風味があるのが特徴で、日本では16世紀末に加藤清正が朝鮮から日本に持ち帰り、食べるようになったと言われています。生でそのまま食べることもでき、スープや炒め物など火を通してから食べても美味しいため、非常に幅広い用途があります。
セロリには旬の季節が特になく、実質1年中楽しむことができます。また、夏から秋に出回るのが長野産、冬から春にかけては静岡産が多いです。葉が青々としており、香りが強いものが新鮮さの目安です。セロリには、ストレスを解消する効果があるビタミンCが豊富に含まれています。さらに、代謝を良くするカロチンも多く、血圧降下や鎮静、胃腸を健やかに保つことに効果を発揮します。また、生で食すると食欲が増進すると言われていることから、食欲がないときにもおすすめです。
セロリの独特な香りですが、におい消しとしても役立ちます。太古の昔には、葬礼時にミイラの首飾りとしてセロリが使われていたほどです。肉や魚と一緒に調理することで臭みを取り除くことができますし、また脂っこい料理との相性も抜群で、油系のメニューをさっぱりとした口当たりにすることができます。さらに、セロリの茎の部分には肝臓機能を高める成分が含まれています。そのため、二日酔いのときにはジュースにして飲むのがおすすめです。はちみつやオレンジなどの甘さを加えれば苦みを抑えられ、飲みやすくなります。
セロリというと茎の部分のみを使用し、葉っぱは捨ててしまうという方もいるかもしれません。しかし、栄養素が多いのは実は葉の部分です。そのため、葉も積極的に食べるのがおすすめです。細かく刻んでおひたしやふりかけ、スープに混ぜたりするとより食べやすくなります。さらに、おもしろい使い方としては、入浴剤にするという方法もあります。セロリの葉をガーゼやハンカチなどに包み、浴槽に入れます。精油成分が湯に溶けだし、湯冷めしにくいと言われています。セロリの葉は苦くて苦手という方は、捨てるのではなくお風呂で使うのも良いでしょう。