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獅子唐（ししとう）は獅子唐辛子とも呼ばれるトウガラシ属の野菜です。トウガラシ属というと辛いイメージの強い唐辛子が思い浮かぶかもしれません。ですが、獅子唐はトウガラシ属とはいえ、ピーマンやパプリカと同じ甘とうがらしの一種なので、基本的には普通の唐辛子より辛さが控えめです。名前は凸凹とした独特の形が獅子の顔にそっくりなことから来ています。
獅子唐（ししとう）はビタミンCを多く含むため、免疫力を高め疲労回復に効果があるとされています。特に夏バテ防止におすすめです。さらに抗酸化作用を持つβカロテンの含有量が多いことから、老化防止や美肌効果が期待できます。また、獅子唐は辛くはありませんが、辛いとうがらしで有名な成分のカプサイシンを含むため、新陳代謝を上げる作用もあります。他にも骨の強化を助けるビタミンK、タンパク質を分解し吸収するビタミンB6、血圧を下げるカリウムを含んでいます。
獅子唐（ししとう）は丸々一個をそのまま焼いたり、揚げたりする調理方法がよく取られます。しかし、獅子唐は袋状の構造を持っているので、そのまま焼いたり揚げたりすると中の空気が膨張し、破裂することがあります。そのため、焼く時は穴を何箇所か空けてから焼くと安全に美味しく食べられます。また、獅子唐の中にはタネが入っています。タネも食べることができますが、タネには一般的な唐辛子と同様な辛さがあるので、辛いものが苦手な人はタネを取って食べることをおすすめします。逆に、辛いものが好きな人はタネを取らずにそのまま食べるのも良いでしょう。
獅子唐（ししとう）は暖かい環境で育つ植物であることもあり、長期間に渡って冷蔵庫などの低温の場所に保管しておくと傷みやすいです。さらに含まれているカロテンが減少してしまいます。新鮮なうちに食べてしまうことが一番ですが、保管する時は獅子唐が乾燥しないように密封できるような袋に入れ、10度前後の温度が保てる野菜庫のような場所に入れておきましょう。また、獅子唐が多すぎてどうしても長期間保存したい場合は冷凍保存すると便利です。獅子唐を洗った後、ヘタをとって生のまま一気に冷凍します。冷凍された獅子唐を使う時は解凍せずにそのまま使うのがおすすめです。