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マッシュルームはクセが少なく、生のままサラダにしてもカレーの具として煮込んでもおいしく味わうことができる優れた食材です。また、食物繊維が豊富でカロリーが低いと言われるキノコ類の中でもマッシュルームは最も低カロリーです。おいしいだけでなく、健康にも良いマッシュルームを料理の食材としてぜひ加えてみてください。
マッシュルームはヨーロッパ原産のハラタケ科ハラタケ属のキノコで、和名はツクリタケと言います。野生のマッシュルームは古代ローマ時代から食べられており、1650年頃にはフランスで人工栽培が行われるようになりました。日本には明治初期に伝わりましたが普及せず、大正時代に入って種菌による栽培が導入されたことにより生産が拡大しました。マッシュルームには白色のホワイトマッシュルームと茶色のブラウンマッシュルームがあります。ホワイトマッシュルームはあっさりした味わいで生のままサラダにしたり、スープにしたりと淡白な料理に向いています。ブラウンマッシュルームはホワイトマッシュルームに比べ濃厚で香りが強めなので、炒めものや煮物などの加熱料理に向いています。
マッシュルームには水分を吸収すると膨らみ、腸内を刺激する不溶性食物繊維が多く含まれています。腸内環境を整えてくれるので、便秘の改善に効果的です。また、カリウムも含まれているため、女性が気になるむくみの解消にもつながります。カリウムは塩分を排出して血圧を下げる作用もあることから、高血圧を予防する効果もあります。さらに、アミノ酸が結合してできたペプチドと一緒に摂ることで高血圧予防の相乗効果が期待できます。ペプチドは牛肉に多く含まれる成分ですから、ビーフカレーを作るときはマッシュルームを一緒に入れるのがおすすめです。その他にも、脂質の代謝を高める効果があるビタミンB2が豊富なのでダイエットにも適しています。
マッシュルームはあまり日持ちしません。2、3日で変色し、1週間もするとカビが生えてしまいます。そこでおすすめしたいのが冷凍保存です。マッシュルームを冷蔵保存する際に気をつけなければいけないのは、水で洗わないことです。マッシュルームは湿気に弱いので水分で傷んでしまいます。汚れが気になる場合はキッチンペーパーで優しく拭き取りましょう。あとは使いやすい大きさにカットし、冷凍用保存袋に入れて冷凍すれば完了です。