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もともとは南国の野菜で、鹿児島や高知、沖縄などの温かい地域での生産が盛んで、夏季が旬となります。スーパーで出回っている一般的にイメージされる五角オクラ（アーリーファイブ）以外にも様々な品種があり、沖縄で栽培されている莢に角のない「島オクラ（丸オクラ）」、表面の色が赤くアントシアニンが豊富な「紅オクラ」、六芒星を連想される変わった形の「ダビデの星」、ずんぐりむっくりした「ヒルカントリーレッド」などが主な品種となります。品種ではありませんが早採りされたおもに料理の添え物に使われる「ミニオクラ」や、花が美味しくなるように改良した品種で花を食べる「花オクラ」というものもあります。
オクラに含まれるぬめりの成分はガラクタン、アラバン、ペクチン、といった食物繊維で、ペクチンは整腸作用を促しコレストロールを排出する作用や便秘を防ぎ大腸ガンを予防する効果があると言われています。オクラにはβカロテンがレタスのおよそ3倍以上含まれており、その他にもカリウムやカルシウムを豊富に含んでいます。美容・健康に欠かせない成分が多く含まれているので、夏野菜の中でも人気の食材なんですね。
下ごしらえは塩もみすると産毛が綺麗に獲れ、色が鮮やかになります。茹でる場合は2％の塩加減の沸騰したお湯で2分茹でさっと水に通して冷ますとネバネバと歯ざわりが残ったままにできます。赤いオクラは加熱すると緑になってしまうので生食がおすすめです。細かく刻むほどネバネバが沢山出てきます。同じネバネバの納豆や山芋との相性が良く、生で食べることも多いですが、煮物や味噌汁に入れる場合は他の食材に火が通った後に加えると食感を活かした調理ができます。
5月頃にホームセンターや園芸屋さんにポット売りされている苗が並ぶので、初心者は種より苗から育てる方が簡単です。低温や霜に弱く10度以下になると育てられません。根を深く張る性質の為深めのプランターを用意し、成長すると背が高くなるので、支柱を立てて倒れないようにしてあげる必要があります。オクラは成長が早いので実が柔らかいうちに収穫するのがポイントです。