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春の七草の一つにもなっているすずしろとしても有名な大根は、現在日本人にとって馴染み深い野菜となっています。また、大根には健康な体作りをサポートしてくれる成分も多く含まれている事から栄養価が高く、健康にも良い野菜とも言われています。そこで、今回は大根が持っている栄養や効能、及び代表的な大根の種類をご紹介します。
大根には、胃腸の働きを活性化してくれる役割が持つ数種類の酵素が含まれています。例えば、オキシターゼと呼ばれる酵素には発がん物質を解毒する効果があると言われ、がん予防の面で期待されています。また、アミラーゼという酵素はデンプンを分解する働きがある事から、胃もたれなどに対する効果も期待できます。さらに大根には、血液をサラサラにする作用がある辛味成分のイソチオシアネートも含まれています。一方、大根の葉の部分には骨などの形成に関係してくるカルシウムや免疫力のアップが期待できると言われているβカロテンも含まれています。そのため、もし葉付きのだいこんを入手した際は、葉の部分も一緒に調理して食べるのがおすすめです。
大根の種類の中で、市場に最も多く出回っていると言われているのが青首だいこんです。大根の首部分が緑色になっている事から青首と付けられました。太さは細長く、重さは1~2kgのものが一般的で、甘みがあってみずみずしいという特徴があります。おでんや漬物、切り干し大根など様々な料理に使われています。三浦大根は神奈川県三浦半島の特産品で、中央部分が膨らんでいるのが特徴です。首の部分も白いので別名「白首大根」とも呼ばれており、甘みと辛みの両方を持ち合わせています。漬物になることが多い他、煮崩れしにくいので煮物にもよく使われています。昭和初期頃まで普及していた練馬大根の改良型という説もあり、昭和50年代頃までは数多く見られました。桜島大根は重いものだと20kgにもなる事がある大型の大根で、かぶのような丸い形が特徴です。江戸時代の頃から栽培されていると言われている鹿児島の特産品の一つでもあります。桜島大根はやわらかく、味が染み込みやすいのでおでんなどに使われる場合が多く、また大根おろしや切り干し大根にも良く使われています。