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「かぶら」や「すずな」など様々な名称を持つかぶは、古くから食べられている非常になじみ深い野菜です。豊富な栄養素を含みまるごと食べられるため、非常にエコな食材と言えます。クセのない味や食感を活かして様々な料理に活用することができます。この記事ではそんな魅力たっぷりのかぶについて詳しくご紹介します。ぜひ食材選びの参考にしてみてください。
かぶはアブラナ科に属する根菜類です。古くから親しまれてきた野菜であり、かぶらや大頭菜など様々な名前で呼ばれています。すずなという名前で七草がゆの材料である春の七草の1つに数えられていることは有名です。全国で非常に多くの品種が生産されており、また地方特有の品種も多数見られます。
かぶは根が淡色野菜、葉が緑黄色野菜に分類され、多く含まれている栄養素もそれぞれ違います。根には消化酵素であるアミラーゼが豊富に含まれています。このアミラーゼはでんぷんを消化し、胃もたれや胸やけを解消したり腸の調子を整える働きがあります。葉にはβ-カロテンが非常に多く含まれています。β-カロテンには体内の活性酸素を除去する抗酸化作用や免疫力を高める免疫賦活作用があります。また、体内でビタミンAに変わり、皮膚や喉、鼻などの粘膜を正常に保つ働きや網膜細胞の保護など視力の維持に関わる働きなどをします。なお、葉には風邪予防や疲労回復の効果があるビタミンCやカルシウム、カリウムなどの栄養素も豊富です。このように、実はかぶは根の部分よりも葉の方が多くの栄養を含んでいます。根と葉どちらも料理に活用することで、かぶの栄養を余さず取り入れることができます。
かぶの旬はより甘みが増す11~1月の寒い時期です。根は固いため、煮物や汁物など加熱調理が適していますが、漬物にしたり、生のまますりおろして薬味として食べられることもあります。味にくせがないため、様々な料理に活用することが可能です。なお、加熱するとすぐに柔らかくなるため、調理の際は煮込み過ぎないよう注意が必要です。葉はしゃきしゃきした食感を活かし、サラダや味噌汁、炒め物などにすると良いでしょう。菜飯にしたりふりかけにするなど、ご飯と組み合わせた食べ方もおすすめです。根も葉も美味しく食べられるかぶは、食材として無駄のない野菜です。