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北あかりは、北海道農業試験場でジャガイモシストセンチュウに抵抗力がある品種の開発を目的として誕生しました。様々な研究の結果、男爵薯とツニカを交配して育成され、1987年に新品種として出願し、1988年に品種登録された比較的新しいジャガイモになります。北あかりの名前の由来は、北の産地に希望の明かりがさすようにとの願いを込めて命名されました。
北あかりは、ホクホク系ジャガイモの代名詞的な存在として有名です。北あかりの特徴として、ビタミンCは男爵いもの1.5倍、カロチンも豊富に含まれており、果肉は男爵よりも黄色くて肉質は粉質になります。北あかりは男爵いもと同様に煮崩れしやすいので、粉ふきイモやコロッケ、ポテトサラダなどの料理に適しています。特に北アカリといえばポテトサラダというほど多く利用されています。調理する場合には皮付きのままゆでたり、電子レンジで加熱する方法がおすすめです。そうすることで、北あかりの美味しさが薄まらずに濃い味のポテトサラダに仕上がります。他にも、北海道の名物であるいももちの材料として活躍しています。
北海道の富良野や美瑛などの道央地方や十勝地方などは、ジャガイモの産地としてとても有名です。この地域は十勝岳からの火山灰が堆積し出来た肥沃な大地です。肥沃な大地は水はけが良く、適度に成長の邪魔をする粘土層の土質が混ざりあっているので、美味しくて形が良い北あかりができます。新ジャガは9月下旬頃、越冬したじゃがいもは1月下旬頃から出荷されます。
購入した北あかりの最適な保存方法としては、3～5度くらいの低温で湿度がある冷暗所などでダンボール箱や紙袋に入れて保存すると芽が出にくくなり、長期の保存が可能になります。北あかりを乾燥した場所で保存してしまうと、含まれている水分が飛んで味が落ちてしまいますので気を付けましょう。特に注意しなければならないのは、ビニールの袋などの外気に触れない保存を避けるということです。コツとしては、ジャガイモとりんごを一緒に保存しておくと、りんごから発生するエチレンという物質のおかげでジャガイモの発芽を抑えることが出来るメリットがあります。